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  ■調剤FMEAの使い方
1.TOPページ(調剤FMEAメインページ)にある作業工程の中からFMEAを行いたい作業工程をクリックする。

2.選んだ作業工程における標準作業フローを確認する(画像をクリックすると拡大します)
※提示されている標準作業フローが自分の薬局で行われている作業と異なる場合は、後で調剤FMEAを行う際に 自分の薬局の作業に応じて手直しすることが必要です(具体的にはExcelで新しい作業(サブプロセス)を追加したり、不要な作業を削除したりします。新しい作業を追加した場合は新たに 起こりえる「エラー」、そのエラーが引き起こす「影響」などを考える必要があります)

3.調剤FMEAシート(Excel)を右クリック(対象をファイルに保存)で保存します

4.保存した場所で調剤FMEAシートを開きます(Excelが開きます)

5.調剤FMEAシートに列記されている各エラーの影響評価(発生頻度・影響度・検知難易度の3種類)を行い、重要度を算出します。
※ 発生頻度・影響度に関してはアンケート調査の結果から得られた参照値が予め記載されてい ますので、その数値を参考にして修正してください。なお、数値を決めるに当たっては、別シートに記されている影響評価のための段階尺度を参照してください。

影響評価の仕方(重要)

6.エラーごとに重要度の数値を見て、重要度が高い(25以上)エラーを対策すべきものとして選びます

7.重要度が高いエラーに対して対策を講じます
※ 本来、FMEAは対策するべきエラーを洗い出す手法であって、洗い出されたエラーに対してどのような対策をする必要があるかという対策 検討を行うための手法ではありません。従って、対策が必要なエラーについては、各薬局が独自に対策を考案し、実施していくことが必要です。本研究では、アンケート調査によって 実際の調剤薬局で行われている対策を収集し 、まとめてあります。また、対策案を考えるための参考となる原理・発想チェックリストをつけてあります。これらを参考に、多くの対策案を考え、そのなかから有効そうなものを選んで実施してください。

調剤FMEAへ
 
■影響評価(重要度計算)の仕方
 影響評価 では「発生頻度」「影響度」「検知難易度」の3つを評価します。各々に関して5段階評価を行っていきます。


発生頻度
 調剤失敗モードがどの位の割合で発生するのかを評価します
※既に「1〜3」のように発生頻度が記載されている場合があります。
それはアンケート調査から分析した予測数値ですので参考にして下さい。
評価点
発生頻度
5
日常的にありそうである
4
1年に数回はありそうである
3
1年に1度くらいありそうである
2
1年に1度はないがありそうである
1
絶対にないだろう


影響度
 調剤失敗モードが起こった場合にどのような影響があるのかを評価します

調剤FMEAの課題

※調剤失敗モードが起こって誰にも気付かれなかった場合の影響となります
評価点
影響度
5
患者が死亡するか、死亡する可能性が極めて高い。もしくは緊急の手術(処置)を要するような影響を及ぼす。
4
手術はしないが、解毒などの処置(治療)と、検査を要する。その後、入院する必要がある。また患者が薬局の信頼を失う場合も含む。
3
解毒などの処置(治療)と、検査を要する。入院する必要はないが、通院はする。
2
特に、特別な処置は必要ないが、2、3日安静にする必要がある。
1
患者への影響はほとんどない。


検知難易度
 調剤失敗モードが起こった際にどこで発見されるのかを評価します
※本研究ではあくまでも鑑査に重点を置いているので投薬時の発見は考えていません
評価点
検知難易度
5
最終鑑査で発見できない。薬剤師も完全に気づかない。
4
最終鑑査で8、9割方発見できない。処方鑑査では発見できない。
3
最終鑑査で9割方発見できる。あるいは処方鑑査の時点で6割方発見できる。
2
最終鑑査までに発見可能であるが、特に処方鑑査で発見可能である。
1
その場で発見できる。


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