お問い合せ |
■おわりに | |
謝
辞 私がこの研究を始めたきっかけは一人の薬剤師との出会いでした。老若男女、すべての患者さんに信頼されるような薬剤師になりたいという強い意識で仕事に励んでいる方です。その方とのお話を通じて薬剤師というすばらしい仕事に私は強い感銘を受けました。そこで、多くの薬剤師の方に何かお役に立ちたいと考え、かつ自分の専攻を考慮しながら医療機関のヒューマンエラーの防止に関する研究を選びました。医療機関におけるヒューマンエラーは、工場のような生産現場で生じるヒューマンエラーとは異なり患者さんの生命を直接左右する重要なものです。そういったヒューマンエラーを未然に防ぐことは非常に大切なことです。しかし、それは患者さんのためだけではないと私は考えています。強い信念を持って仕事に励んでいる多くの薬剤師の方が誤って重大な調剤ミスをしてしまい、もしかしたら将来を棒に振ってしまうことがあるかもしれません。そこで私は、患者さんと薬剤師さんの両者のためにヒューマンエラーを防止していくべきだという立場で研究に取り組 みました。 アンケート調査は私にとって貴重な経験になりました。「アンケートに協力するよ」その一言が、何も頼るところがなかった私にとってどれほどの勇気を与えて下さったことでしょう。また、私のお話を快く聞いて下さった薬局、アドバイスを下さった数々の薬局、励ましの手紙を下さった薬剤師、さらには1時間も薬局を見学させて下さった薬局もあります。お忙しい中協力していただいた薬局すべてに本当に感謝しております。また突然に薬局を訪れ、無理をお願いしてしまったこと、深くお詫び申し上げます。一度大きな嫌味を言われて挫けそうになった時に「負けるものか」と立ち上がれたのは皆様方のお蔭だと思っております。アンケートに協力していただき本当にありがとうございました。 今回、調剤FMEAとして試作品とも呼べるものが完成致しました。皆様方のご協力のお蔭です。しかし、あくまでも土台にすぎず多くの課題が残っています。今後の課題として、実際に 多くの薬局で調剤FMEAを活用いただき、内容の改善をはかっていく必要があります。また、現在集まった対策案も数百、数千まで増やしていかなければなりません。この研究がよりよい研究に発展し、いつか皆様方のお役に立てれば本当に嬉しく思います。 最後に お修士論文の作成にあたって、多くのご指導を下さった中條武志教授 推薦を下さった千代田区薬剤師会 アドバイスを下さった城西大学薬学部の山本教授 お忙しい中、アンケート調査に協力して下さった薬局、薬剤師の方々 本研究に協力していただいた薬剤師の仲田氏 ホームページを作成して下さったクリエーターのmai氏 皆様のご厚意に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 中央大学大学院 理工学研究科 2003年度博士前期課程修了 島村 瞬 |