産業キャリア教育プログラム~授業紹介~

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【技術論1】共同印刷 第4回「これからの印刷業」

講師:共同印刷株式会社 春本昌宏氏

はじめに、共同印刷における女性支援の取り組みについてご説明いただきました。

■女性支援
・女性社員の登用促進
女性採用者数はどんどん増えてきており、通年採用数の3割以上が女性となっています。
また、昇格要件の配慮として、育児休暇取得者への配慮内容等の明示、積極的配置転換等に基づいて、女性管理職の公平な登用を行っているということでした。

・女性社員の能力発揮支援
女性社員向けキャリアビジョン発見セミナーの実施、女性のためのキャリアアップセミナーへの派遣(異業種交流セミナー等)、マネージャークラスセミナー派遣などを行っています。

・仕事と家庭の両立支援体制の整備
育児休業期間の設定、勤務時間短縮期間の設定、育児支援給付金制度、育児支援者制度、育児ハンドブック配布、子の介護休暇制度、子育て休暇制度等、共同印刷では様々な制度を制定し、仕事と家庭の両立支援に非常に力を入れているそうです。

また、男性育児参加支援として、「KPすくすく育児プラン」を実施し、子供の誕生を控える男性社員、子供が誕生した後、育児休暇取得を希望する男性社員へ、出産の立ち会い、定期健診、幼稚園の入園式、卒園式、小学校入学式、卒業式、母親や子供の体調不良時、保育施設行動参加時に休暇がとれるような制度が用意されています。

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■これからの印刷業
少子高齢化が騒がれている中で、共同印刷としてどのようなことをしているかについてお話いただきました。

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携帯電話契約者数推移は人口とは逆に右肩上がりに増え、1億契約を突破しています。家庭の固定電話は約6000万契約。老若男女問わず、携帯電話は多くの人が所持していることになるので、モバイルは無視できないインフラ、マーケットになっているそうです。

昔は、通勤時間に書籍を読んでいる人がほとんどだったが、今は4割程度で、ほかはみんな携帯電話をいじっています。そして、携帯電話で小説や漫画を読むこともできます。こうした状況の中で、印刷業者として何ができるかを考えていく段階にきています。

また、環境関連製品にも注目していく必要もあります。
経済産業省3R政策(リデュース、リユース、リサイクル)といった観点でも印刷業界としてどういったものが求められているのかを考えていかなければならないということでした。

今回は少子高齢化問題と環境問題に焦点を当てましたが、市場を読むにはまず現状の正しい把握が必要です。新製品開発とは、世の中の状況と自身の持つ技術をよく知ることで、欲の追及に対する情熱が必要であるといえます。

(2008.7.16 担当:I)

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