【技術論１】共同印刷 第2回「加速化するデジタル化・IT化」

共同印刷株式会社　佐藤あゆみ氏

■学びの特徴

佐藤さんが中央大学理工学部経営システム工学科の出身ということもあり、「中央大学の現在環境の非常に整っていることや、様々なチャンス・可能性がある。また、このような授業を社会人でOBの方が来て色々と教えてくれる機会と言うのは非常に意義深いものである。」というようなお話をしていただきました。

■共同印刷の製品紹介

共同印刷で開発している製品の紹介です。紙への印刷だけでなく、様々な製品があります。
・【消え～る君】
個人情報保護機能を持つ宛名ラベル
・【ソフトスパウトパウチ】
　柔軟性のある新しい抽出口がついたパウチ
・【からめタンタンメン（湯切り蓋材）】
　使う人の立場にたった商品開発
・【クイックデリ】
　電子レンジ対応パウチ
・ComicPacker
　漫画制作をよりスピーディーに

■まんがフルデジタル制作システム「ComicPacker」

共同印刷の製品のなかから、まんがフルデジタル制作システムの「ComicPacker」を説明してくれました。ドラマ化、アニメ化などでマンガを読んでいない人たちにもヒットして、印刷部数が増えたマンガには「NANA」「ドラゴン桜」などいろいろあります。こうしたマンガができるまでには、
原稿作成→手書きのネーム消し→写植打ち
といった流れがありますが、こうした作業をシステム化していくこととはどういったことなのかをお話がありました。

■ネタ探しは身近なところから

ビジネスにおいて、ネタ探しは身近なところから見つけら、気づくことができます。そして先読みできる力をつけることが大切であり、色々な組み合わせを考えることが大切です。

そこで、商品の企画→販売戦略→損益計算等の自分の考えたアイディアとその商品化から販売対象・マーケット等の戦略、営業方法等の営業戦略を考える練習問題を出題されました。配布された用紙に、仮定された条件にあわせて自分のアイディアを書きだしていきます。

■小ロット多品種

ここで、ニーズにこたえるためのキーワードとして「小ロット多品種」という言葉が出てきました。ちょっとずつ色々食べたい、旅行時に色々必要だがどれも少量である、欲しいものがあっても自分のサイズや色が無い、みんなと同じじゃつまらないetc　です。
身近な小ロット多品種には、ビュッフェスタイル、ソフトバンクの20色携帯、ユニクロのTシャツ等があります。

さらに、小ロット多品種のサービス
１． 気の利いたサービス
２． 選べるサービス
３． 必要ないかもしれないサービス
と印刷業界の印刷業界の小ロット多品種サービスの例として、バリアブル印刷、セレクティブバインディングについて紹介していただきました。

（2008.7.2 担当：I）

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