産業キャリア教育プログラム~授業紹介~
トップ> 産業キャリア教育プログラム~授業紹介~> 【技術論1】共同印刷 第3回「印刷トリビア DTP編」
今日は、印刷の昔「印刷トリビア」の第2回目「印刷トリビア DTP編」です。
DTPとは
DTPの歴史(アメリカ編)
DTPの歴史(日本編)
DTPがやってきた
についてお話いただきます。
DTPとは
・Desktop Publishing
・卓上出版
・書籍、新聞、ポスター、チラシ等の編集時に行う割り付け作業をコンピュータ上で行い、その作業結果をプリンタから出力すること
です。
現在、DTPではパソコンを使って、
・テキスト製作
・組版
・レイアウト、デザイン
・図版、画像加工
・集版
・面付け
等が可能となっている。
DTPはマックの存在が大きく、当時マックに搭載されていた独自OSの仕様でモニタ画面表示とプリンタ出力を一致させる構造になっていました。
モニタ画面表示とプリンタ出力を一致させる構造をWYSIWYGと言います。これはWhat You See What You Getの頭文字で、最近死語になりつつある語とのことだそうですが、Webにおいては、Ajax等を利用したリッチインターフェースとして、ブログシステムや各種CMSにおいてコンテンツレイアウト、文章入力、画像アップロード等の部分において、HTMLやWebの知識がなくても自由にレイアウトできるWYSIWYGエディタと言う形で提供され、Web2.0の一端ともなっています。
さらに、ビットマップやベクトルに関連してペイント系ソフト、ドロー系ソフトの違いや、画面表示用フォントと印刷用フォントについてなどを説明していただきました。
アメリカではプリンタ印刷速度よりも高品質出力が求められていたため、多様なフォントでビジネスドキュメントの体裁を整えたり、画像を描いたりするアプリケーションが発展し、DTPは固有の進化を遂げていったそうです。
マックにおける組版にもメリットとデメリットがありました。日本でのDTPはデメリットを克服する形で進んでいきました。
現在、DTPが進んできたわけであるが、印刷が手軽にできるようになったことで、DTPの影として、その印刷業界への参入障壁の低下から、競争激化がすすみ、熾烈な価格競争が巻き起こった。高価格を維持できる既得権益的な雰囲気がDTP業界にはまったくなく、体力頼みの消耗戦に突き進んでいるそうです。
また、製作、写植、版下、製版等の実際のあいまいさが責任の所在を不明瞭にし、品質低下や納期遅延等が懸念され、専門知識のない人でも参入できることがそれに拍車をかけている形にもなっています。
DTPで手軽になったとは言え、やはり、「餅は餅屋」である。
また、DTPに関する資格も作られ、業界のレベル向上等も行われています。
今後、Webアプリケーションとして進んだり、DTPが分散型作業環境へ移行するのではないかと言われているそうです。
(2008.7.9 担当:I)