質問と回答

経営システム工学とはどんな学問ですか。 経営システム工学科では何を学ぶのですか。

経営システム工学は、人間工学や社会科学などの「ヒト」に関する学問、電気電子工学や機械工学などの「モノ(ハード)」に関する学問、および情報工学やソフトウェア科学などの「情報システ(ソフト)」に関する学問を有機的に結合して、製造業、サービス業、情報産業などの企業や地方自治体、NGO などの公共組織を経営するための学問体系です。ヒト・ハード・ソフトを対象とする個々の技術や研究の成果をうまく引き出して結びつけるための方法論が経営システム工学です。

文系の経営学科と名称が似ていますが、どのような違いがありますか。

文系の経営学科では主として組織の財務・会計・労務などを扱うのに対して、経営システム工学科では数理的・工学的な考え方や手法の教育に重点を置いてものづくりやサービス提供を扱います。経営システム工学科の学びでは、高い数学の知識や論理的思考能力を身につけます。

募集要項の「出願資格」は多くの項目が書かれていますが、全てをクリアしていなければ応募できないのでしょうか。

本学科の高大接続型入学試験では、基礎学力、創造力、知的好奇心、学習意欲といった点に基準を置いた選考を行います。大学での教育に耐えうるには一定の基礎学力を有することが不可欠なため、出願資格の【学科共通出願資格】については必ずクリアしていなければなりません。その上で、【学科別出願資格】の経営システム工学科の(2)「基礎学力、創造力、知的好奇心、学習意欲をアピールできる者」を積極的に受け入れようと考えています。学科別出願資格(2)の中で挙げた例については、参考にはなると思いますが、必ずしも全ての項目を満たしている必要はありません。また、例示されていない項目をアピール項目として挙げてくださっても構いません。活動実績や受賞歴、資格などは自己推薦書で自由にアピールしてください。書類選考で十分な検討を行います。コンクールやコンテストについては、規模よりも内容を重視します。本学科の自己推薦の趣旨から言って、大きなスポーツ大会での活躍よりは、小さな規模であっても数理科学やシステム工学、コンピュータ科学に関連する領域のものが望ましいと言えるでしょう。

自己推薦書には何を書けばいいのでしょうか。

高大接続型入学試験では、書類選考と筆記試験・面接の二段階で選考を行います。書類選考では、出願資格をクリアしているか否かと、自己推薦書の内容について評価します。大学での教育に耐えうる一定の基礎学力があることは前提としますが、それよりも社会に対する問題意識を持ち、大学時代に実社会で役に立つ理工学の学問体系を体得したいと考える意欲のある方を歓迎します。大学での教育や研究は、単に与えられた問題を解く受け身なものではなく、自ら問題を発見し、解き方を考える自発性や独創性が重要であると私たちは考えています。自己推薦書では、ご自分の個性や社会に対する問題意識をアピールしてください。

第2次選考の筆記試験はどんな形式で行われますか。

筆記試験の形式やテーマ、文字数は年度によって変わりますが、自己推薦書とは異なり、限られた時間内でテーマ内容を理解する読解力、自分の意見やアイデアを出す創造力、そのアイデアを論理的に記述する能力を判断します。基礎的な学力を問うような問題が出題されることもあり得ます。

面接ではどんなことを訊かれるのでしょうか。 筆記試験の内容も問われるのでしょうか。

面接では、自己推薦書でアピールされた内容を確かめることになります。経営システム工学科で意欲を持って学問に打ち込んでいく人材であるかどうかを判断するために面接を行うのです。文章で書ききれなかった思いや熱意を語っていただければと思います。また、筆記試験で記述された内容について面接で取り上げられることもあるでしょう。基礎的な学力を問うような質問がなされることもあり得ますが、特に事前準備を要するものではありません。

提出課題はどのような観点から評価されるのでしょうか。

経営システム工学科で学ぶ場合、基礎的な数学の知識は不可欠です。そのため、経営システム工学科のカリキュラムにも数学関連の授業が多数組み込まれています。入学者にとって必要と思われる数学の練習問題を課題として課しますので、しっかりと学習した上で進学して頂ければと思います。現時点での出来具合よりも学習意欲に重点を置いて評価します。課題に対する取り組み姿勢については、面接でも質問することがあります。