3つのポリシー

アドミッション・ポリシー

〜理工学部の求める人材〜

理工学部では、理学および工学の分野に関する理論及び諸現象にかかる教育研究を行うことにより、確実な知識と応用力を身につけ、新しい課題への果敢な挑戦力と組織をまとめる卓越した交渉力を持ち、人類共有の知的資産たる科学技術を継承し、自らの発見の成果発表を通じて積極的に社会貢献できる人 材を養成することを目的としています。さらに、大学で効果的な学修を進めるためには、多様な資質を有する学生が互いに協働しつつ切磋琢磨することが重要です。このようなことから、理工学部では多様な入試形態を設け、それぞれの入試形態ごとに特徴のある人材を受け入れます。

  • 基本的な知識・基礎学力を有する人 高等学校普通科の課程全般の内容を幅広くかつ十分に理解をしていることが必要です。特に、理工学部で学ぶためには数学・理科・英語についての基礎学力が必要です。
  • ・問題解決のための思考力・分析力・表現力の基礎を身につけている人 新しい課題や問題に直面した際、時間がかかっても物事を筋道立てて考えるためには、論理的な思考 力と分析力を身につけていることが必要です。また、自分の考えた内容について他者に理解してもらうためには表現力が必要です。
  • 他者と協働するためのコミュニケーション力を身につけている人 他者と協働して効果的に学修に取り組むためには、一定水準以上のコミュニケーション力と組織的行動能力が必要です。 ・大学での学修に対してモチベーションの高い人 大学での学修に主体的に取り組むためには、志願する学問分野への強い興味と勉学意欲を持つことが求められます。


特に本学科では,本学科における教育上の目的に共感し、次のような志を持つ人を広く国内外から受け入れます。

  1. 経営システム工学やその応用分野において、エンジニア、研究者として世界の第一線で活躍することを志す人
  2. 修得した経営システム工学の知識や技術を使って、新たな課題に意欲的に挑戦することで自己実現を志す人
  3. 経営システム工学の知識や技術の社会的役割を大局的な視点から理解し、その応用と実践を通じて人々の役に立つことを志す人


カリキュラム・ポリシー

本学科は、その教育上の目的に基づき、卒業の認定に関する方針に定めた能力を身につけることができるよう、以下のようにカリキュラム(教育課程)を編成し、これを実施します。

  1. 専門教育科目を履修するための基礎を修得するために、数学、物理、化学を総合教育科目3群および専門教育科目として1〜2年次に設置します。物理と化学には実験も用意し、これらを通して事実を客観的に観察する力を身につけます。
  2. コミュニケーション能力と異文化に対する理解力を深めるために、外国語教育科目(英語、第二外国語)を設置します。
  3. 専門技術だけにとらわれない幅広い視野を身につけるために、総合教育科目(人文社会系科目、体育系科目)を設置します。
  4. 組織・社会が直面する現実の問題を解決できる能力や社会のニーズを満たすものを創り上げる技術を身につけるために、(a)経営工学科目群、(b)数理システム科目群、(c)応用情報システム科目群の3つの専門科目群を設置し、幅広い科目群によってカリキュラムを構成しています。3つの科目群同士には相互に密接な関連があります。
    • (a) 経営工学科目群は、経営システム工学の直接の関心である、品質、量・納期、コストなどの経営管理の原則・手法に関する科目です。例えば、「品質管理」、「生産管理」などの科目があります。また、「経営システム工学実験A」と「経営システム工学実験B」があります。
    • (b) 数理システム科目群は解析・設計のための数理的手法に関する科目で、計画的にデータを収集するとともに、確率的変動を考慮しデータを解析する能力や、現実の問題を数式によってモデル化し最適解を求める能力の育成を目指します。例えば、「確率論」、「統計学」、「最適化手法」などの科目があります。
    • (c) 応用情報システム科目群は、適用に当たっての道具である情報技術とその応用に関する科目で、プログラミング、システム設計、情報資源管理、ネットワーク技術などに関する知識の習得を目指します。例えば、「情報処理」、「データベース工学」、「ソフトウェア工学」などの科目があります。情報処理の活用に関する演習科目も多数設置しています。
  5. 適用対象を構成する機械系・電気系などのハードウェアに関するより深い知識を身につけるための専門教育科目を2〜3年次に設置します。
  6. 自ら問題意識を持って課題に取り組むため、また、組織における実際の問題を直に理解できるよう、経営システムに関する演習科目、工場見学、インターンシップ、実務家による講義などを設置します。
  7. 身につけた知識と技術を応用して問題解決のプロセスを実地に体験させると同時に、新たな学問的価値を創造し、その情報を発信する能力を育成するために、4年次には「卒業研究」を必修科目として設置し、指導教員によるきめ細かな個別指導を行います。

ディプロマ・ポリシー

  1. 経営システム工学科において養成する人材像 経営システム工学科では、問題を自ら発見し、人、資金、設備、情報などの経営資源を、社会および環境も考慮した全体的な視点から捉え、工学的手法の適用を通して、組織運営の最適化および効率化をはかるための方法論を身につけ、実社会で貢献できる人材を養成します。
  2. 経営システム工学科を卒業するために身に付けるべき資質・能力 理工学部を卒業するために身に付けるべき資質・能力に加え、経営システム工学に関する知識や技術を応用して問題を解決し、組織運営の最適化および効率化に寄与できる人材として、以下の能力を身につけているものとします。
    1. (A) グローバルな視点に立って多面的に物事を考えることのできる能力とそのために必要な素養。ここで、グローバルな視点とは、特定の個人や組織だけでなく他の人々や組織、社会的な見地から、現在だけでなく将来まで見通して考えること、工学的・技術的な側面からだけでなく人文・社会科学的な側面から物事を捉えることを指します。
    2. (B) 経営工学、数理システム工学、応用情報システム等の専門技術に関する知識と、それを適用し組織・社会が直面する現実の問題を解決できる能力。具体的には、品質、量・納期、コストなどの経営要素やその管理に関する知識、データを計画的に収集し解析できる能力、現象をモデル化し最適解を求める能力、情報システムおよびその設計生産に関する知識などを身につけ、それらを現実の問題に応用できるようになることを意味しています。
    3. (C) 種々の科学、技術および情報を横断的に活用して社会のニーズを満たすものを創り上げる能力。システム思考・目的思考の考え方で現実の組織・社会を観察・理解し、そこにどのようなニーズがあるかを発見できるようになること、他の技術者と協力してニーズに応える製品・プロセス・システムを提案できるようになることを指します。

    学部全体のポリシーについては こちら をごらんください.