産業キャリア教育プログラム~授業紹介~
トップ> 産業キャリア教育プログラム~授業紹介~> 【技術論1】日本IBM 第1回「IBMとは?」
日本IBM株式会社第1回目の講演者は、Yamato Labの鈴木さんです。「IBMとは」ということで、会社概要と歴史、IBMの基本的な情報の紹介をしてくれました。
キャリアパスの説明と図示をしてもらい、通常の会社のキャリアパスと比較して、IBMの技術系のキャリアパスは非常に充実していることと、そのキャリアパスの具体的な説明をしてもらいました。
具体的には、ライン管理者、技術者、PMなど仕事の役割によってキャリアパスが変わっており、キャリアは横断的に変えることもできるそうです。
1.将来の目標設定(長期/短期)/キャリアをデザイン
2.キャリア形成に必要な支援
キャリア形成上の悩みや問題を相談することができます。
同僚や先輩、上司だけでなく、顔見知りではない人に相談することもでき、相談環境が良く整っているそうです。
3.スキルを身につける
・研修(日本IBMの研修、IBM共通の研修)
・英語力強化
・自己啓発プログラム
・通信教育
・社外セミナー
など
4.自ら情報発信:自分の情報を登録
ダイバーシティとは多様性のことであり、
・マーケットのグローバル化
・お客様のニーズの多様化
よって企業内の多様化が必要であり、多様な従業員から提案される多様なアイディア、多様な価値観の創成が求められています。
日本IBMでは女性社員の能力活用に関する諮問機関として、ウィメンズ・カウンシルが設立されました。設立の段階で世界のIBMの中で日本IBMの女性比率は最も低く、また女性離職率が高かったので、「なんとかしないと」ということで設立されました。
とくに女性社員のネットワークを重視し、女性だけのフォーラムWomen’s Forum開催なども実施しています。
活動の成果として、女性社員の比率は16%に上がり、離職率も男性社員と変わらなくなったそうです。
さらに、2005年には、テクノロジーとイノベーションの世界で活躍する女性を支援することを目的としたコミュニティとして、女性技術者コミュニティ(COSMOS)の設立
女性のテクニカルリーダーを増やすことを目標に、活動を行っているそうです。
また、今回の中央大学理工学部での講義自体もCOSMOSの活動の一環であたるとのことでした。
その他にも、IBMでは女子中学生に最先端のテクノロジー/エンジニアリングを体験してもらう活動等も行っているそうです。
鈴木さんのご自身のキャリアについて、語って下さいました。
入社~2003年 エンジニアとして研究/製品開発に従事
04年~ テクニカルバイタリティー所属:技術者の育成
07年~ HRパートナー:部門の人たちを人事的にサポート
現在の職場は男女比は半々くらいで、二人がワーキングマザーだそうです。
そうした従業員をサポートするために、e-work制度があり、自宅勤務可能ということです。自宅での勤務を認めることで、仕事と生活の両立を可能とし、勤務場所、勤務形態の柔軟な変更ができるため、外出時などには、他の事業所にあるフリーワークスペースを使用し、自分の所属事業所に戻らずとも仕事を行えるそうです。
最後に鈴木さんが、「会社に入って思ったこと」について以下のようなことをおっしゃっていました。
・一つの仕事をやり遂げる達成感
・やればできる:やるまえからあきらめない
・自分の成長
・人の成長への関与
・相手を思う気持ち、相手を動かす
・転換、変化を受け入れ、自分を生かすこと
・強さと鈍感さ(頑丈)
(2008.5.28 担当I)