大学院生と研究テーマ
●研究の基本的な考え方
研究室の主要テーマである「人間の信頼性向上」、「組織・社会の活性化」、「潜在ニーズの把握」を中心に社会のニーズにあったテーマを選定しています。以下はテーマの例です。各人による自主的な研究への取り組みを基本とした上で、マンツーマンによる指導、週1回の全員によるテーマ内容の検討会を行っています。また、企業や外部研究組織との共同研究・情報交換を積極的にすすめています。経営システム工学に関するテーマ・問題を自分で解決できる一人前の研究者・技術者の育成をねらいとしており、学会発表(年1回)および学術誌への論文投稿を義務づけています。
<人間の信頼性向上>
- 作業者を教育・訓練・動機付けする方法と標準の不遵守との関係
- 組立作業におけるヒューマンエラー発生率の推定に関する研究
- 製品使用時における人的エラーの予測に関する研究
- マニュアルの誤解のしやすさの評価に関する研究
- SN比を応用したユーザー・インターフェイスの誤解のしやすさの評価
- 文章表現における情報の見逃しやすさに関する研究
- 調剤業務におけるFMEAの適用に関する研究
- 情報漏洩事故の未然防止に関する研究
- 運輸業におけるエラープルーフ化に関する研究
- 意図的な不遵守を防ぐための取り組みとその有効性に関する研究
- 複雑なサプライチェーンのもとでの効果的なRCAの実施方法
- 航空事故における人の不適切な行動、局所要因および組織要因の横断的分析法
- 知識・経験不足による誤りを防ぐための効果的な教育・研修
- 人の不適切な行動による事故の未然防止を、全員参加で実現する方法に関する研究
- ヒューマンエラーによる院内感染を未然に防ぐための方法とマネジメント体制
<組織・社会の活性化>
- 発展過程を考慮したTQMの評価・診断法
- マネジメントシステムの評価診断法に関する研究
- ISO9000シリーズに基づく効果的な内部品質監査に関する研究
- ISO9000シリーズに基づく文書化に関する研究
- ISO9000活動・TQM活動が組織の活性度・安定度に与える影響
- サービス業・非営利組織におけるTQM推進の困難さに関する研究
- 情報の流れに着目した設計開発プロセスの標準化
- 新製品開発プロセスにおける部門間連携に関する研究
- 非製造職場における小集団改善活動の効果的な運営と推進に関する研究
- 職場特性に応じた効果的な改善活動の進め方に関する研究
- 組織における人の不適切な行動を防止する活動の評価方法
- デザインレビューの評価方法に関する研究
- 品質トラブルの再発防止活動の評価方法
- 多品種少量生産における品質トラブル分析方法の提案
<潜在ニーズの把握>
- 消費者品質要求のモデル化に関する研究
- 競合品の存在が製品の品質評価と購買意欲との関係に与える影響
- 品質進化論−使用経験等が品質要求の変化に与える影響
- 顧客満足度と再購入意思の関係に関する研究
- 価値比率と購買意欲との関係に関する研究
- 魅力的・当り前品質を考慮した品質評価と購買態度の関係に関する研究
- SERVPERFを拡張したサービス品質の測定尺度
- コンセプトテストにおける具体性のレベルに関する研究
- 潜在ニーズを把握するための行動観察法に関する研究
- 潜在ニーズの抽出を目的とした二段階行動観察手順の研究
- オンラインショッピングにおける消費者行動と潜在ニーズとの関係
- インターネットを用いた潜在ニーズ調査における静止画・動画の活用
- オンラインコミュニティを活用した顧客ニーズ調査に関する研究
- 経験価値を用いた潜在ニーズ抽出方法の提案
<その他>
- 加速寿命試験データ解析のための統一劣化モデル
- フィードバックのあるプロセスにおけるばらつき原因の解析