卒業研究
●卒業研究の基本的な考え方
卒業研究は、開発生産工学にかかわる問題の調査・分析または方法論の開発・評価を中心に、経営システム工学科で学んできた中から、あるいは各自の経験の中から、興味の持てる新規性・有用性のあるテーマを決め取り組みます。テーマはあくまでも“自分で見つける”のが原則です。以下は最近のテーマ例です。
<人間の信頼性向上>
- 交通機関における安全管理体制の現状と課題
- 食品メーカーにおける食品事故の未然防止
- 病院における未然防止活動の現状と課題
- 未然防止活動における困難さとその克服策
- 作業管理システムとミス発生率の関係
- 製品マニュアルが誤用の発生率に与える影響
- 動画マニュアルによる作業の理解
- 警告表示の誤解のしやすさのイメージのばらつきによる評価
- 製品の使用性を正しく伝える製品カタログの作り方
- 製品使用時のリスクに対する予知能力の向上
- WEBにおける情報検索における見逃し
- インターネットにおける情報検索行動のモデル化
- ソフトウェア開発における文書化の手法の長所と欠点
- 事業用自動車事故における調査から対策までのプロセスの簡略化
- 船舶事故におけるヒューマンエラーの原因調査・対策立案方法
- 情報漏洩事故の発生メカニズムとその防止策
- インサイダー取引が発生するメカニズムと防止策
- 事故報告制度の事例を活用した事故発生メカニズムの分析
- 自動化にともなう医療事故の発生メカニズムと未然防止
- ヒューマンエラーを起こしやすい医療情報システムの特徴と改善策
- 医療機関のためのヒューマンエラー対策データベースの開発
- 日常生活におけるエラープルーフ化の提案
- アレルギー除去食の提供における事故とその未然防止策に関する研究
- ヒューマンエラーに起因する事故のRCAを行うための必要な教育・訓練
- 自転車事故に繋がる意図的な不遵守の防止方法 に関する研究
- 関係者の間の連携から見た、学校における遊具の事故の原因と防止策に関する研究
- 働き方改革が運送業における事故の未然防止活動に与える影響
<組織・社会の活性化>
<潜在ニーズの把握>
- ISO9000シリーズに基づく品質マネジメントシステムの有効性
- QMS(品質マネジメントシステム)の業種間相違
- 環境パフォーマンスの改善を促進するEMSの構築
- グリーンITの効果的な推進
- ソフトウェア開発職場における小集団改善活動
- 非製造業における効果的・効率的な小集団改善活動の進め方
- QCサークル活動の優秀事例から見るチーム運営の成功の要因に関する研究
- 中学校における教育の質の改善の進め方
- 営業におけるプロセス改善活動の進め方
- 情報の流れに着目したシステム検証プロセスの標準化
- 情報システム開発における顧客側と開発側とのコミュニケーションの促進
- ソフトウェア開発現場における工数見積もりの現状と課題に関する研究
- 入社後の能力向上・能力発揮から見たSEに求められる能力・特性
- 企業における、働く人の効果的なキャリア形成支援方法
- 大学における講義形態が学習行動および学習意欲に与える影響
- 文化の違いが組織間のコミュニケーション・トラブルの発生に与える影響
- 経営理念が組織文化に与える影響
- オフショア開発におけるトラブルとその未然防止策に関する研究
- 海外生産における品質問題とその解決のための支援活動の有効性
- エラーマネジメントの視点から組織活動を監査する方法
- 作業管理と標準遵守率との関係
- 危険軽視行動(Risk Taking Behaviors)の防止策に関する研究
- 議論において誤った固定概念が形成される過程に関する研究
- 職場管理と従業員満足度との関係
- 組織のワークモチベーションの構造に関する研究
- テレワークにおける小集団改善活動の効果的な進め方
- オンライン環境下における最適な学習方法に関する研究
- リモートワークの導入に伴うワークモチベーションの構造の変化
- DXによる業務の効率化・生産性向上の難しさと克服策
- 潜在ニーズを把握するための手法の比較
- 消費者の行動観察による潜在ニーズの把握
- 視点に着目した行動観察による潜在ニーズ発見方法
- インターネット調査による潜在ニーズの把握
- オンラインコミュニティを活用した潜在ニーズの把握に関する研究
- グループインタビューの進め方が潜在ニーズの把握に与える影響
- 売り手と買い手のコミュニケーションによる潜在ニーズの顕在化
- 製品・消費者属性・用途による品質要求(重視度、魅力的・当り前)の共通性
- 使用経験やライフスタイルが品質要求(重視度、魅力的・当り前)の変化に与える影響
- 固定概念によって引き起こされるニーズの潜在化
- サービスにおける顧客満足度と再利用意思との関係
- 顧客満足度と愛着・信頼と再購入意思の関係に関する研究
- 価値比率を用いた購買行動のモデル化
- 製品に対する不満と顕在化率の関係
- コンセプトテストにおける評価の偏り
- コンジョイント分析における水準の表現が評価結果の妥当性に与える影響
- 言葉・フレーズを用いて特徴をうまく伝える方法
- SNSの広告・宣伝・評判による期待と実際の製品・サービスとのギャップを選らす方法
- 他者評価によって商品の第一印象と使用・利用時の評価のずれが生じるメカニズム
- 商品画像がネットショッピングにおける誤解に及ぼす影響
- 学生が大学に求めることと企業が学生に求めることを同時に満たす研修プログラムの開発
- ECサイトにおける、消費者のニーズに着目したレコメンデーションサービス
- Customer Experienceを通した顧客満足度の上げ方
- X世代・Y世代と比較したZ世代の嗜好と情報の捉え方−購買意欲を高める広告の提案−
<その他>
- 改善における図表の活用
- フィードバックのある制御工程における効果的な管理図
- 投資行動における心理的要因
- 一対比較における尺度構成
- ツイッターにおける情報拡散とその影響要因の関係
4月〜6月においては各人が考えているテーマを1件1件発表してもらい、そのねらい、アプローチの方法について議論を行います。この結果に基づいて6月の中旬に最終的なテーマを決めます。調査、実験を必要とするものについては、一つのテーマを複数人で行うことも認めています。7月〜8月は各テーマの計画をより具体的ななものにするとともに、研究に必要な手法等の勉強を行います。9月〜12月は研究を行い(週1回、全員による進捗報告および議論のための会合を持ちます)、1月に卒業論文を作成・提出します。また、2月の初旬に卒業研究の発表会を行います。
●2024年度 卒業研究生と卒業研究テーマ名
氏名 学年 卒業研究テーマ名 岩田 健太朗 4年 未経験なことに対して不安が生じるメカニズムとその抑止策−育児を例にして− 鉢蝋 真人 4年 主体的に学ぶ意欲が生じるメカニズムとその促進策−大学入学時の主体性を例にして− 内海 元希 4年 主体的に学ぶ意欲が生じるメカニズムとその促進策−大学入学時の主体性を例にして− 木下 雅貴 4年 禁止されたことに対する不遵守が起こるメカニズムとその防止策−体育会系クラブにおける喫煙を例にして− 西山 歩 4年 オリジナルブランドとSPAブランドに対する購買意欲の相違が生じる要因と差別化への活用−スニーカーを例にして− 松田 優羽馬 4年 E口コミに対する信頼感を得るための情報の提示方法 斉藤 公平 4年 IP(知的財産)ビジネスの成功・失敗に影響を与える要因−原作漫画を例にして−